第5回かけはしサロンを開催しました。(7月10日)
掲載:2013/08/30
三鷹市障がい者就労支援センターかけはしでは、障がい者の就労支援ネットワークを広げていくことを目的に、就労支援座談会「かけはしサロン」を開催しております。第5回目となる今回は、ゲストスピーカーに株式会社文伸の代表取締役社長である川井信良氏をお招きいたしました。昨年は三鷹商工会の会長であり株式会社アツデンの会長でもある佐藤文典氏にお話を伺いましたが、障がい者の就労支援を進めるためには、まず地域の企業を知ることの大切さを学びました。そこで今回は、佐藤会長のご紹介もあり、三鷹で50年以上印刷業を営んでいる、文伸の川井社長に講演を依頼しました。当日は、三鷹市役所、三鷹市内の企業、福祉施設と各方面から18名の方々にご参加いただきました。開催は7月10日、今回も会場は星と風のカフェ(http://www2.bbweb-arena.com/hshcafe/)のご協力をいただいております。
株式会社文伸は、今から51年前の1962年に、この三鷹の地に誕生しました。川井氏のご家族みんなで協力しながら、苦労して会社を立ち上げたお話を伺いました。当時は謄写版、すなわちガリ版印刷から始まり、三鷹の様々な活動を紹介したり、地域の情報を発信しながら、三鷹の地に根差していきました。その後、印刷業はどんどん進化し、文伸でも映像やWEB、電子出版など様々な新しいことをやりながら、業界の激変の時代をくぐりぬけてきました。川井氏の転機は8年前、闘病の体験がきっかけでした。闘病生活の中で感じたことは、「人は簡単に死ぬ。人の幸せとは何だろう」「人との出会い、どんな出会いをしたか、それが財産になる」ということです。その後の社長就任の時にまず思ったことは、「文伸と縁ある人々が幸せであるために、社員とその家族を守りたい。生きることを支えること、それが企業としての大きな役目。地域の人々に感謝される会社でありたい」ということだったそうです。印刷とは「人に伝える」「人とつながる」ためのコミュニケーションサポートであり、町のことを知り人とつながるための手段である、というお話を伺いました。壮絶な闘病体験から、「生きたい」と激しく思った出来事や、挫折や病気を乗り越えられたお話は、とても力強く心に響きました。会場にいるみんなが、「生きるとは。幸せとは。」ということを考えさせられたお話でした。「出会いが財産」という川井社長の言葉通り、今回のかけはしサロンが、まさに良き出会いの場になったと思います。ご参加くださった方々と共に、この出会いを今後の就労支援