かけはしでは、2月4日(木)に小平市の東京障害者職業能力開発校にて開催された、「障害者合同就職面接会」(東京労働局・ハローワークなどが主催)に向けて、就職活動のために必要な知識や技術を身につけたい方を対象に準備プログラムを実施しました。今年は5回開催し、6名の方にご参加いただきました。
各回のプログラムの内容をご報告します。
■第1回(1月21日)「仕事探しの準備・条件を決めて求人票を見てみる」
自己紹介(名前・今の活動内容・プログラム参加動機など)後、前半はプリントを使いながら、
(1)現在の生活(通所施設や家、その他趣味など)の中でやっていることからやりたい仕事を考える。
(2)現在の1日の生活、1週間の生活を書き出す。
(3) (1)、(2)をふまえ、仕事探しの条件を整理する。
ことを行いました。
後半は実際の求人票を見て、自分の条件をもとに応募したい会社を探す作業を行いました。各自2・3枚の求人票を選択したところで初回プログラムは終了となりました。皆さん真剣に求人票を見ており、時間があっという間に過ぎました。皆さんからは、「求人票を見て企業のことがわかった」「希望する求人と今の自分ができることに差があると思った」「自分にあった仕事が何か今迷っている。探すのは大変」などの感想があり、皆さんにとって新たな気づきや学びのあるプログラムとなりました。
■第2回(1月28日)「履歴書を書く・面接練習の準備」
前半は履歴書作りを行いました。履歴書を書く時の注意点やポイントを整理した後、各自学歴や職歴の記入を行いました。
後半は次回の面接練習にむけて、かけはしが作成した「面接で聞かれることリスト」の答えを記入しました。中でも志望動機や自己アピールの項目は履歴書に書く項目でもあるため、皆さん頑張って考えて書いていらっしゃいました。
■第3回(2月2日)「面接練習」
今回の面接練習は、面接官役を初めて三鷹市役所地域福祉課課長にお願いしました。
前半は面接を受ける時に気をつけることを確認した上で、参加者同士2人1組で面接官役と面接を受ける役になり、面接のロールプレイを行いました。
後半は、一人ずつ課長と面接のロールプレイを行いました。入室から退室まで面接を一連の流れで体験した後、一人一人課長や他の参加者のフィードバックをいただきました。面接では抜き打ちの質問を用意しており、参加者の皆さんには想定外の展開があり大変緊張されていましたが、皆さん一生懸命取り組まれ、十分に力を発揮してくださいました。見学していた方も「姿勢が良かった」「受け答えがていねいだった」「一生懸命さが伝わった」「相手の目を見ていた」など良かったところを的確にとらえた感想をおっしゃっていました。
■第4回(2月4日)「合同就職面接会」の見学
今回は皆さんと面接会の見学をしました。当日は福祉施設職員の方にもご参加いただきました。
面接会の参加者が大変多かったため圧倒されている様子もありましたが、面接官、応募者の真剣な様子や面接のやりとりに大いに刺激を受けたようでした。
■第5回(2月9日)「プログラムのまとめ・修了」
前半は前回の面接会見学のふりかえりをし、感想をグループで共有しました。
後半はプログラム全体の振り返りをした後、皆さんと修了書作りを行いました。修了書は各自「体験してよかったこと、学んだこと」を書いた後、参加者の皆さんからメッセージを書いてもらいました。完成した修了書を皆さんにお渡しし、全5回のプログラムは終了となりました。
今年度初の試みとして面接練習の面接官役を三鷹市地域福祉課課長にお願いしました。緊張感のある本番さながらの面接練習ができたことで、参加された皆さんにとって学びや気づきの多い充実したプログラムになりました。ご協力いただきました三鷹市地域福祉課課長様、ありがとうございました。
また皆さんの積極的なプログラムへのご参加により、とても充実した時間を共有することができました。参加された皆様、ありがとうございました。今年度プログラムや皆様の感想を参考に、来年度もより充実したプログラムを開催できればと考えております。
最後に参加された皆様の感想をご紹介します。
・みなさんにいろいろ教えてもらってよかった。
・今までやったことのない履歴書書きをやってよかった。
・参加できてよかった。
・自分の生活について知る、仕事の探し方、履歴書書き、面接練習など勉強できてとてもよかった。面接会の見学は最初はいやだったが、面接については自分のやりたいときにやってみたいと思った。
・求人票を見るのは初めてだったので、勉強になった。
・自分のやりたい仕事について、プログラムに参加するまではわからなかったが、プログラムに参加して、やりたい仕事の見つけ方がちょっとわかった。
・初めて履歴書書き、面接練習をした。学習できてよかった。
・求人票を見る時間をもっとほしかった。
・合同面接会を、もうちょっと長く見学したかった。
・プログラム回数がもう少し多ければ、参加者と交流できた。