第4回 かけはしサロン(就労支援座談会) 開催2012 / 7 / 11
三鷹市障がい者就労支援センターかけはしでは、障がい者の就労支援のネットワークを広げていくことを目的に、就労支援座談会「かけはしサロン」を開催しております。今回で第4回目となる「かけはしサロン」では、ゲストスピーカーに三鷹商工会の会長であり、株式会社アツデンの会長である佐藤文典氏をお招きいたしました。障がい者の支援機関関係者は、三鷹市の歴史や産業を知ることで地域や企業の理解を深め、また地域の企業の方には市内の支援機関を知っていただくという交流の場になればという趣旨で開催しました。三鷹市内の企業、三鷹市役所、障がい者支援機関と各方面から総勢13名の方々が参加してくださいました。開催は7月11日、今回も会場は星と風のカフェhttp://www2.bbweb-arena.com/hshcafe/ のご協力をいただいております。
三鷹商工会は平成22年に創立50周年を迎え、全国で2番目、東京で1番目に創立された商工会です。「三鷹に生きる~商工会50年の歩み~」というテーマについて、佐藤氏の「三鷹を愛する」という視点から、商工会の歩みをお話しいただきました。まず最初に、商工会がどんなことをしているのか、ご説明をいただき、三鷹商工まつりなど様々なイベントのご案内をいただきました。次に、三鷹商工会の工業部会が作ったビデオのご紹介がありました。昭和40年代ごろの三鷹の工業の様子を知ることができる貴重な映像でした。その当時は緑の中に工場があったこと、国家的研究機関が多数あったこと、ものづくりが盛んな土地であり、それは今でも引き継がれていることなど、三鷹の産業の歴史を垣間見ることができました。今回お集まりいただいた支援機関の方々の中には、障がいのある方とものづくりに関わっていらっしゃる方が多く、後半の意見交換ではこのような話題が飛び交いました。佐藤氏からは「いろんな意味での交流が大切。相互理解の機会や、良い形での協同が大事」というお言葉を頂戴しました。名刺交換や意見交換など、参加していただいた皆様は最後まで積極的に交流されていました。
今回のかけはしサロンは、武蔵野三鷹ケーブルテレビ株式会社の取材が入り、翌日18時の番組でその模様が紹介されました。
以下、皆様からのご意見・ご感想をご紹介します。
・新商品をつくるにあたり、商工会が主催している三鷹実践経営塾に参加させていただいた。とても勉強になった。
・商工会には、経営コンサルタントをしている経営指導員がいる。エキスパートバンク制度などもあるので、ぜひ活用していただければと思う。
・福祉施設が作った物や食べ物などを持ち寄って、試食会みたいなものができたら面白いと思う。
・お互い本音で語り合えたら、と思う。障がい者雇用を商工会の方にお願いしたい。
・会社の方に、実習の場を提供していただきたい。現場に出て伸びる力に勝るものはない。作業所とは違う厳しい環境で経験を積んでこそ、実際に役に立てる人材になれる。仕事を体験できる機会をいただければありがたい。
・最近企業では短時間労働の求人が増えており、精神障がいの方は逆に短時間労働の方が好都合の場合もある。数時間でも外に出るチャンスをいただければと思う。
・お願いします、で終わらずに、積極的に働きかけてまずは人間関係をつくってみては。同じ商売という目線で仲間になり、本音で語って個人個人でアピールしてくれたら、もっと飛び込みやすい。
・精神科病院を退院したら、働きたいと思っている人が多い。社会全体を見たときに、いろんな場面でいろんな取組みをしている。今回の話を退院支援に役立てたい。
・障がい者が作ったもの、と意識させないくらい良いものを作る。今日のような交流で、今まで接点がなかったところと接点が持て、どこかで一緒にコラボできればいいと思う。
・作業所を利用している多くの方が、将来働きたいというニーズがある。こういう場所で人と人とのつながりを大切にし、就労にしても販路にしても、身近で地域とつながっていくことの大切さを感じた。
・障がい者のものづくりや店づくりは、明るく楽しく笑顔で、みんなでワイワイやる、というのが大事かなと思う。
・働くことは生きることそのもの。障がいがあるから、と制限を受けることなく、その人自身が、働くことや生きることを制限なくやっていける、そういう社会になっていけたら、と思う。
・障がい者だからということではなく、物で勝負していきたいという話に感銘を受けた。
・福祉業界の方が経営塾に飛び込んでいただいたから、いろんな展開ができた。お互いに飛び込んでいって、本当の意味での交流ができれば、いろいろ面白い展開ができるのでは、と期待している。